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Gartnerによると、2017年、半導体市場は4000億ドル、40兆円を越える成長率にある
とか。

年初は「対前年比で、18%の成長率があれば4000億ドル越え」という話だったのが
(話としてはありうるが、実際は無理だろう。2018年だろうな・・・)、3月以降の成
長率を見ると、その可能性がだいぶ、増えてきたということらしい。
昨今の動きを見ていると、まぁ、こうなるのも当然だし、今後も、まだまだ、伸びる
のだろうな、と思う。
なぜ、私がそう思うのか。その根拠をいくつか述べてみたい。

1) 機能がLSI化している。

これは、20年前から起きていることであるが、機能がLSI化しているが、かつては、
抵抗とコンデンサとリレーで実現していた機能がLSIになっている。

90年代前半までは機能のLSI化の主導権はシステムベンダーが持っていたが、2000年
頃からは主導権は専業LSIベンダーが持つようになり、そういったベンダーがシステ
ムベンダーに機能LSIの提案をするようになった。バブルの時代、Start-up Vendorが
雨後の竹の子のように続々と出てきたが、専業LSIベンダも一役かったはずである。
それが今は更に発展して、TSMCのような釜専業ベンダーや、ARMのようなIP専業ベン
ダーも半導体エコシステムで大きなプレゼンスを持っている。
これが、製品レベルであれ、部品レベルであれ、新規参入を容易にしている。
ベンダーが増えれば、市場規模は拡大する。

2) 単価が上がる。

#1で述べたように、色々な機能が半導体に詰め込まれてくる。
以前だったら、複数の半導体とコンデンサ・抵抗で構成されていたような機能が、以
前だったらそれだけで一つの製品として成立したような機能が、SoCという形でパッ
ケージ化されている。
即ち、製品価値の源泉が筐体から半導体にシフトしている。
そうなれば、製品原価の大半を半導体が背負うことになり、当然、半導体の単価は上
昇する。
これは、半導体の市場規模拡大に貢献しているはずである。

3) 需要が拡大する

まずは、ロボット。家・事務所・工場・コミュニティ等のスマート化が進めば、自動
化が進展し、監視制御機器やロボットの導入が進む。
更に、ここにIoTデバイスが来る。その特性上、IoTデバイスは、センサー・アクチュ
エータ・CPU・通信機能・バッテリーのパッケージであり、理想としてはSoCになるで
あろう。
例えば、2020年に500億個のSoCが地球上にバラまかれると考えるならば、いくら単価
が安いとはいえ、半導体市場規模に与えるインパクトは大きいはずである。
次に自動車。自律走行が進展すれば、自然光・赤外線・超音波・無線等々で多くの発
信機・受信機とそれらの制御機構 (CPU)が自動車に実装されるはずである。自律飛行
をウリにしているドローンも、この需要拡大に一役買うであろう。
電気自動車の進展と共に、駆動機関の制御機構もメカニカルからロジック回路に切り
替わり、半導体の利用が増える。既に、ECU/Drive-By-Wireが始まっているが。
人工知能も、この需要拡大に一役買うはずである。人工知能の具体化にも半導体は必
須である。人工知能の普及に伴い、半導体の需要も大きくなるはずである。

4) 半導体の用途が増えている。

半導体はラジオの増幅器から始まったが、その後、電気回路をデジタル化し電気配線
をプリント版から半導体に置き換えた。
これだけでも画期的であったが、今は・・・

ふと気づくと、AC/DC変換が半導体になっている。それがインバータ。
ふと気づくと、写真フィルム・音楽テープが半導体になっている。それがSDカード
ふと気づくと、光センサーが半導体になっている。それがCCD
ふと気づくと、照明が半導体になっている。それがLED照明
ふと気づくと、加速度センサーやGPSを毎日使っている。スマフォに内蔵されてい
る。
ふと気づくと、TVがブラウン管から液晶パネルや有機ELパネルになっている。

今後も、半導体への置換えは、色々なところで起きてくるだろう。
一つ、注目しているのがIoTデバイスにおけるアクチュエータ。IoTデバイスではMEMS
が使われるのではないだろうか。

そんなこんなを考えると、半導体市場は、第二の成長期を迎えていると、私には思え
るのである。

皆さんは、ベンダー側企業、ユーザー側企業は、それぞれ、この状況をどう考えてい
るのであろうか。

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