明けましておめでとうございます。 この一年が、皆様にとっての最高の一年であることを祈念しております。 今年もよろしくお願いいたします。 さて、この年末・年始、平成25年・2013年をどのような年にしようかと考えておりました。 出てきた事は「Value ChaineのRe-Invent (再発明)」 です。 「Re-Invent」という言葉は、Steve JobsがiPhoneを「携帯電話のRe-Invent」と表現して以来、色々なところで口にされるようになりました。 既に一つの価値として確立していた携帯電話を、Steve Jobesは彼特有のセンスで組み替え新たな味付けをして、新たな価値としてiPhoneを出しました。 ここ数年、色々な製品・サービスにICT (Information, Communication, Technology)が導入されることで、Value Chaineの構造が変化しています。 音楽産業にICTが導入することでビジネスモデルがCD販売から音楽配信に変化しました。ビデオ産業も同じです。書籍販売もICTが導入される事で事業構造が印刷物販売から書籍データ配信に変化しつつあります。 私は、これを「業界Value ChaineがRe-Inventされた」と捉えています。 Smart Gridも同じです。送配電網にICTを導入することで、よりリアルタイムで効率的なモノに組み替えていこうとするRe-Inventです。 大括りな表現ですが、いわゆる、Smart-○○はこういった動きを現していると考えています。 ここで考えておくべきことは、これらのRe-Inventは、常に米国のICTベンダー主導でなされてきたということです。 ぼちぼち、業界主導のSmart-XXが出てきてもいいと、考えています。 たとえば、地方自治体/都市開発デベロッパーがSmart City/Communityを企画・設計する。あるいは、電力会社/重電メーカがSmart Gridを構築する。 ビル建築会社/内装事業者がBEMSを企画・設計する。 インターネットが普及して20年が立ちました。それぞれの業界でもICTを吸収消化し再構築する素養は身に着けていると思います。 また、日本の構造的問題・世界市場と日本産業のミスマッチ等々も、解消が待った無しの状態になってきております。 それぞれの業界がそれぞれのValue ChaineのRe-Inventを自力で始める時期でしょう。時代の趨勢に抵抗しエネルギーを失い、米国ICTベンダーに強制される事を待つのではなく。 それがまた、日本のRe-Inventにつながると考えます。 当社は、当社が持つICTに関するインテリジェンスにて、御社の、日本のRe-Inventに貢献していきたいと考えております。 本年もよろしくお願いいたします。 平成25年元旦